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とまとま日記

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後悔なのか罪悪感なのかよくわからない気持

もう福の初七日になった。 早かったのか長かったのかよくわからない。

福が息を引き取って遺体を安置してからすぐにそれまで福が暮らしていたソフトサークルを撤去してシータデッキに置いていた。 空になったソフトサークルを目にするのが嫌だったから。 それも今日やっと片付けた。 

福亡き後とりとめもなくいろんなコトが頭に浮かんでいるが、一番心に引っかかっているのが「とまたんは福を見捨てたのであろうか?」という疑問。 福の障害がはっきりわかってからは出来るだけのコトをしたつもり、というコトは以前にも書いた。 確かにそうだった。 けれど、「そのうち死ぬ」と言われ続けた福が1歳になり2歳になり3歳を迎えて、とまたんは「見捨てた」つもりではなかったものの油断して結局「見捨てた」のと同じになったのではないだろうか?

毎日のミールはとまたんが食べさせ、様子が変だと思った時にはとまたんがチェックした。 けれど、普段の日常(日中)は、2歳の頃からほぼママとまたん任せになっていた。 ミールをちゃんと食べさせているのに痩せたな~と感じた時にはミールの成分を調整したりはしていた。 それでも、福が1歳になるまでの注意深さはなくなっていたと思う。

『ブリーダー廃業』は以前から考えていて、それを考える際に「とまたんが福を『見限る』コトが出来るような性分ならば『ブリーダー』を続けられるんだろうか?」なんて考えが頭に浮かんだ時もあった。 それは別に福をどうこうするとかいうのではなく、いざ福にもしもの時があった時に「仕方がないコト」として冷静に割り切れるような性分だったらブリーダーに適していたのかなぁ、という疑問だったのだが。

ちょうどその頃に福の具合が悪くなってきた。 台風が多く、福のような状態(犬だけではなく人間でも)には最悪と言っていい気候が続いていた。 福の神経症状がひどくなり、それまで夜には静かに眠っていたのに深夜に暴れるようになり、朝ソフトサークルの敷物が血で真っ赤になっていたコトもあった。 際限なく両手両足をバタバタさせて、擦り切れて出血してもそのまま暴れ続けていたせいだろう。

福が2歳半になるまで薬を貰いに行く時には診察を受けさせていた。 けれど、病院に行けば必ずパニックになり、診察といっても簡単に聴診器を胸にあててちょっと撫でてみる、といっただけなのでそれ以後は連れて行かなくなった。 それまでも積極的な治療法を獣医師から提案されたコトもなかった。 つまり、獣医学的には「福には打つ手なし」と言われているのかなと感じていた(2歳ちょうどの頃に連れて行った時には「心臓の音もあまり力強くないから長くはもたない」と言われていた)。

そんなわけで、病院には連れて行かず、抗てんかん剤の量を調節したり、暴れても怪我をしないように脚にテーピングしたりぐらいしかしなかった。 
意識していなかったが、その時既にとまたんは白旗を上げていたのだろうか。。。?

それまでとまたんやママとまたんに抱っこされても何ともなかった福が、時に驚くようになり噛みつこうとするようにもなった。 ソフトサークルの中でしきりに「カルルゥ~ッ」と攻撃的な唸り声を上げる時も増えた。

わけがわからなくなってそうしているのか、自分の思い通りにならないコトに腹を立ててそうしているのか判断がつかなかった。。。


もちろんそれ以後もとまたんとしては普通に接していたつもりだったが、『諦め』の気持が強くなっていたのではなかろうか?
「どうにかしてもっと良い状態にしてあげよう」という意欲に欠けていたのではないかと思う。
毎日のミールも単なるルーティンワークになっていたのでは。。。?

とまたんの目に浮かぶ福は、↓の写真の顔。
これを撮影したのはちょうど1歳の頃だが、ミールを食べさせる時はいつもこんな表情だった。
爪切りをする時も体のチェックをする時も、とまたんの膝の上でこんなポーズを取っていた。
獣医から視力がないと言われていた目でジーッととまたんを見つめながら。

後悔なのか罪悪感なのかよくわからない気持_f0130885_18122889.jpg



ここまで書いてきてはっきりわかったコトがひとつ。 とまたんは油断していたのだ。 諦めていたというより、福がこれからもずっと側に居てくれると勝手に確信していたのだ。  「調子が悪そう」と思いつつもこれまでのように恢復してくれると盲信していたのだ。  
本当に愚かだね、とまたんは。。。




by yy-tomato | 2017-01-16 18:19 | | Comments(0)

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